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小説目録

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キス・イン・ザ・ダーク(400字詰換算300頁)
ゴーレムでありながら狂戦士ベルセルクルの魂を秘めたアールと、見習い魔導師レダによる冒険物語。アールの殺戮本能を御するものとはいったい…
キス・イン・ザ・ダーク 2(400字詰換算195頁)
ゴブリンの種族間戦争に巻き込まれたエドゥラの町で、レダとアールは離ればなれに。アールの狂戦士化を恐れるレダと、アールに異なるものを感じた尼僧ソフィとの果てに待つものは…
刻印のフィアンセ(400字詰換算214頁)
胸元の刻印を一族の者以外に見られたら、相手を殺すか結婚しなければならない!掟を守ると誓い冒険に出たキアラだったが、僅か3日目に金髪の青年アルフォンソに沐浴を見られて…
女神、砂漠に萌え(400字詰換算557頁)
人から女が生まれなくなった世界。女を手にする唯一の方法は、百種樹に生る女神を狩ることだった。元剣闘士ヒースは特別な力を秘めた女神エレモと出会い、歪んだ世界の謎に迫るが…
META〔L〕(400字詰換算366頁)※2000年に執筆した作品の校正版です。
人が機械化する奇病が蔓延する世界。ゴバンはドナーとなる白痴の肉体を生む果実を狩って生活していた。だが新たに見つけた少女タイプのドナーには、信じ難い戦闘能力と殺人衝動が…
流刑天使(400字詰換算1243頁)
外界から閉ざされた甲殻都市で育ったジェスは、かつて恋人と共に天界を目指し、その廉で流刑地へと送られた過去を持つ。重い潜水服を着込み、サルベージに従事する日々。そんな男社会にやってきた新入り流刑者は、一見すると少女のように美しい元天使だった。
小天使特攻戦奇譚(400字詰換算337頁)※2006年に執筆した作品の校正版です。
肉体から小天使を飛翔させ、敵直上から急降下爆撃を行うツチ族の存在は、従来の戦争を一変させた。戦時中に数々の武勲を上げながら全滅した女性部隊『スィーツ』唯一の生き残りであり、最高の兵器でもある少女ニコルの近代異聞。
逢魔のキロク(400字詰換算484頁)
健康だけが取り柄の猫好き女子高生巴は、不思議な黒猫に誘われて逢魔郷に迷い込む。成仏を拒み、死すらも諦めない霊魂達の世界で、元飼猫のテブクロ、自らの生命力を具象化した女戦士のようなカゲ、成仏を司る逢魔郷の番人キロクと共に現世を目指すが…
ドラゴンミストレス(400字詰換算365頁)
女ドラゴンマスターを目指す少女セリのドラコニア学園での奮闘記。一見して平和そうに思えた学園生活の裏では学生の失踪事件が相次ぎ、遠方では暗殺事件をきっかけとして、王国にも戦争の影が忍び寄っていた…
アンダークラウド(400字詰換算657頁)
雲海船で貿易商人を営むウォードは、雲下より浮かび上がってきた謎の少女を拾う。少女は世界に数少ない超弩級艦のコアであり、大陸国間の軍事バランスをも変える力を秘めていた。その時から、ウォードは世界を敵にしたコア争奪戦に巻き込まれていく。

モグラの戦争

今回プレイしたのはバトルパック『1916』のシナリオ10『レジーナのフレンチ・カナディアン』(1916年10月1日)です。

攻城砲による飽和砲撃の後、カナダ軍はケノラ塹壕とクルスレット塹壕を利用してドイツ軍が待ち構えるレジーナ塹壕との連結ヘクスを目指します。12ターンまでにどちらか一方を支配できればカナダ軍の勝利。それを防げばドイツ軍の勝利です。

第2ターン終了時


図のように2本ある塹壕の線をモグラのように突き進む戦いの様はWW1だからといえばそれまでですが、まるで異世界の戦争のよう。バランスの狂った先にある戦場の異質さが素敵です。
とはいえこんな一次元のような戦いが果たして面白くなるのか――という懸念を抱きながらのスタート。

開始時の戦力はお互い全くの五分。しかしカナダ軍は攻城砲による飽和砲撃でかなりのドイツ軍を削ることができます(確率的には1/3を削れる計算)。
今回はそこまで損害が伸びず、何より3つある機関銃ユニットが無傷だったため、一見するとドイツ軍がかなり優位に思えます。

しかし目標ヘクスのひとつであるケノラ、レジーナ塹壕の連結点がクレーターと化し、またその近辺にも2つのクレーターが出来たことで、ドイツ軍としては非常に守りづらくなってしまいました。本来ならサイドから銃撃を浴びせられる格好のポイントを失った形です。

加えてケノラ塹壕沿いに砲弾が落ちるようOMO(マップ外からの砲撃)を設定したのですが、いきなり砲撃がキャンセルされるなど、ますますカナダ軍に運が傾いていきます。(この不運はその後も重なり、結果ドイツ軍はほとんどOMOの恩恵を得られませんでした)

第4ターンには先頭の部隊が早くも目標ヘクスの一方に隣接(左下)


そしてほぼ動きのなかった第5ターンを経て、第6ターンに連結点を制圧します。

一方、東のクルスレット塹壕の方ではドイツ軍の反撃を受けて膠着状態。結局こちら側はゲーム終了まで牽制と消耗が続いたので以下スルー。

こうなるとドイツ軍としてはケノラ方面にもっと戦力を割きたいところですが、塹壕がクレーターで切断されている箇所が点々とあるのがネックになっています。迂闊に顔を出せば機関銃の猛威に曝されるのは目に見えているからです。

カナダ軍は既に勝利条件を満たしており、ゲーム終了の時を待つのみ。ドイツ軍が逆転するにはケノラ、レジーナ連結点を奪い返さなければなりません。
とはいえそのヘクスがクレーターであるため、奪い返したところで確保し続けることは困難。事実カナダ軍小隊も制圧した直後にドイツ軍の銃撃に曝されて全滅しています。

ヘクスはカナダ軍がコントロールしているものの空であり(ユニットには表示されない数名が守っている感じでしょうか)、さりとて早い段階で突入を図るにはドイツ軍の戦力は不足気味。そんな状態で両軍共に睨み合いが続き、より優位な射撃位置の確保のため、時にリスクを冒しながら周囲で牽制しあう緊迫感ある戦いが続きます。

また後方の機関銃部隊同士の撃ち合いも、ターン毎の重要なファクターとなっています。
それに伴い、歩兵は歩兵でいかに最重要ではない移動で機関銃兵の目を引きつけて、あわよくば行動完了を呼び込むかという駆け引きもあり、気がつけば色々なものが絡み合ってきました。
単純そうに思えた"線"での戦いが連結付近では"面"になり、その内と外をも巻き込んで1ヘクスの重みが増していきます。

そんなこんなで訪れた終局間近の第11ターン。後のないドイツ軍が動きます。


激しい銃撃を受けながらも突撃を敢行してケノラ、レジーナ連結点を確保し、なおかつその前面の敵に対して近接攻撃を仕掛けることに成功します。
第9ターン辺りから一部のドイツ軍部隊は塹壕を飛び出し、壊滅必至の中ひたひたと連結点に近づいていたのですが、それが実を結んだ形になりました。周りは基本全部クレーターなので、移動を犠牲にすることで最低限のカバー効果を得ることができるのです。
これによりカナダ軍が勝利するには2ヘクスの敵を駆逐する必用があり、ドイツ軍にも十分勝機が・・・

第12ターン終了時


そう甘くありませんでした。
カナダ軍は早々に近接戦闘にケリを付けると、機関銃掃射により連結点のドイツ軍を追い出し、そこに後続の部隊がなだれ込みます。ドイツ軍機関銃部隊が早々に行動終了してしまった不運もあり、最後は決壊したダムの如き波状攻撃となったのでした。


結果的に終始優位に進めていたカナダ軍の勝利となりましたが、最後はだいぶ危うかったです。
カナダ軍側がより積極的に戦っていれば(大きな被害を代償として)早く決着が付いたのではないかとの反省もありましたが、後続部隊を集めることにリソースを割いた結果が最終ターンだと思えば…

今回は目的地点がクレーターと化したことでこういう形になりましたが、最初の飽和砲撃次第では全く違った展開になっていたと思います。
こういった事前砲撃があるシナリオでは、その出目次第でゲームが決まってしまうような傾向もあるトレンチ・シリーズですが、このシナリオではユニットの多さその他もあって、ある程度緩和されている気がします。
機関銃のフォーメーションが早々に崩れていたらとか、OMOがもう少し機能していたら。或いはドイツ軍がもっと積極的な位置に機関銃を配置していたら等々、幾パターンかの展開がありそうで、最初に抱いた懸念はどこへやら、楽しいひとときを過ごすことができたのでした。

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克太タツミ

Author:克太タツミ
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